IT業界で一人前の技術者に求められるスキルは、いくつかある。
まず挙げられるのはコミュニケーション能力だ。IT企業に勤める場合はチームで作業をこなしていくことが多い。チームで1つの製品を作り上げることを要求されるため、必然的にチームのメンバーとコミュニケーションを取る場面が増える。コミュニケーションを取ることによって、作業中に発生した不具合を発見しやすくなり、質の高い製品を生み出しやすくなるのである。また与えられた仕事が交渉である場合にはコミュニケーション能力以外にも交渉術を磨くことが求められる。交渉術に長けていることで自社に都合のいい条件で契約を結べるというメリットが得られる。交渉術を上手く利用できれば1つの仕事で得られる単価をアップさせることもできるだろう。
一人前の技術者になるには技術面の向上も欠かせない要素である。IT業界では技術が移り変わるスピードが速い。半年や1年の間に技術が新しいものへと変化することも珍しくない。企業としては常に最先端の技術を駆使して新しい製品を生み出していきたいと考えているだろう。企業の思惑を考えれば技術者としては常に最先端の技術を持っている必要がある。
この最先端の技術を追い求めていく姿勢は、フリーランスに転身しても重要な要素となるだろう。常に最先端の技術を持っていれば取引先に自分の能力をアピールする際に武器として使える。最先端の技術は高い金額で買ってもらえる可能性が高いため、高収入を得られる可能性が高くなるだろう。